ニューヨーク州、10月のスポーツベッティング取引額で過去最高の23億ドルを記録 – 安定成長が続く

アメリカ

ニューヨーク州は2024年10月、スポーツベッティング取引額で過去最高の23億ドル(約3,400億円)を記録し、前年同月比で3億ドル増加しました。この数字は2023年11月に記録した21億1,000万ドルを上回り、月間で初めて20億ドルを突破した前年10月からさらに大きく成長しています。10月のニューヨーク州ゲーミング収益(GGR)は1億7,630万ドルで、前年同月比で5.8%増加したものの、9月と比較して14.9%減少しました。NFLシーズン開始によるプレイヤー勝利額の増加がこの収益減少の一因とされています。

主なポイント

  • ニューヨーク州、10月にスポーツベッティング取引額で記録的な23億ドルを達成
  • 収益は前年同月比で増加するも、9月比で14.9%減少
  • FanDuelがトップで、取引額9億760万ドル、収益は7,730万ドル
  • DraftKingsも8億1,370万ドルの取引額と5,890万ドルの収益を記録

ニューヨーク州の2024/25会計年度は4月から始まり、年度累計取引額は12.5億ドルに達しています。前年の年間記録19.6億ドルを超える勢いがあり、10月の収益により年度累計収益も11億7,000万ドルを突破しました。2024年1月には月間GGRで過去最高の2億1,150万ドルを記録しており、引き続き好調です。

主要事業者の実績

FanDuelは10月に取引額9億760万ドルを記録し、月間の収益もトップで7,730万ドルを達成しましたが、9月の9,790万ドルからは減少しました。DraftKingsも8億1,370万ドルの取引額と5,890万ドルの収益を記録し、成長を続けています。

背景

2018年のPASPA法の無効化以降、ニュージャージー州がスポーツベッティング市場を主導してきましたが、ニューヨーク州は現在、月間取引額で安定して20億ドルを超える米国最大のスポーツベッティング市場へと成長しています。

用語解説

PASPA法

1992年にアメリカで制定された法律で、スポーツ賭博の拡大を防止することを目的としていました。この法律により、ネバダ州など一部の州を除き、他の州でのスポーツ賭博が禁止されました。つまり、プロおよびアマチュアスポーツに関する賭博のほとんどが連邦法によって禁止されていたのです。

しかし、2018年に米国最高裁判所がPASPAを違憲と判断し、各州が独自にスポーツ賭博を合法化する道を開きました。この判決により、ニュージャージー州やニューヨーク州をはじめとする多くの州がスポーツベッティング市場を開放し、今日のスポーツベッティング業界の急速な成長につながっています。

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