先週行われたマイク・タイソンとジェイク・ポールのボクシング対決が、エンテイン（Entain）の歴史上、最も多くの賭けと総額が記録されたボクシング試合となりました。この試合は、BetMGMやCoral、Ladbrokesといったエンテインの主要ブランドを通じて行われたイベントの中で、賭け数と賭け金額の両面で新記録を樹立しました。
■ 試合の注目ポイント
試合前のオッズでは年齢差や体力差を理由にジェイク・ポールがブックメーカーの予想では有利とされていましたが、エンテインのデータによると、賭けた人の68%が「アイアン・マイク」（マイク・タイソン）の勝利を予想していました。特に、タイソンがノックアウトで勝利するシナリオが最も多く賭けられた方法でした。
■ ネットフリックス効果で視聴者数も記録的
この試合はNetflixを通じて生中継され、ピーク時には6,500万世帯が視聴したとされています。さらに、アンダーカードの試合ではケイティ・テイラーがアマンダ・セラーノに勝利した試合も含め、視聴者数は5,000万世帯に達しました。
エンテインのスポーツマネージングディレクター、グレッグ・フェリス氏は、「著名人による試合で注目が集まることは予想していましたが、Netflixのような大規模なストリーミングプラットフォームの影響力は見逃せません。特に、追加料金なしで既存の顧客に試合を提供したことが、この記録的な視聴者数につながった要因です」とコメントしています。
■ エンテインの他の記録とポールの影響
ジェイク・ポールは、過去にエンテインの記録に残るボクシング試合25件中6件に関与しており、その影響力が再び発揮された形です。以前の記録は、2024年5月に行われたタイソン・フューリーとオレクサンダー・ウシクの試合での賭け数でした。
さらに、アメリカ市場では、BetMGMやDraftKingsといった大手ブックメーカーも今回の試合で過去最高の賭け金額を報告しており、スポーツベッティング市場の盛り上がりが改めて示されました。
■ エンテインの今後
グレッグ・フェリス氏は、今回の試合がエンテイン史上最多の賭けを記録したことについて次のように述べています。
「ボクシングという異なる世界からのファンがリング上で交わることで、今回の試合は希少なクロスオーバーイベントとなりました。オッズが接戦だったこともあり、多くの新規顧客が自分の推し選手に賭けました。」
また、同氏は、Netflixが今年初めて放映するクリスマスデーのNFL試合においても、この勢いが続くか注目しているとのことです。
■ オリンピックやNFLでも好調な賭け市場
2024年の夏、エンテインはオリンピック関連の賭けでも記録的な数字を報告しており、10月には2024/25シーズンのNFL活動に伴い、英国とアイルランドにおけるNFLベッティング活動の大幅な増加を発表しました。特にロンドンで行われた3つの注目試合が、賭け市場の拡大を後押ししました。
エンテインの記録的な賭け活動は、著名人や大規模ストリーミングプラットフォームの影響力がいかに大きいかを改めて証明するものでした。今後のスポーツイベントにおいても、同様の注目が集まる可能性があります。
