フットボールガバナンス法案:ギャンブル広告とスポンサーシップに関するファンの意見聴取が見送りに

イギリス

イギリスで進行中のフットボールガバナンス法案において、ギャンブル広告やスポンサーシップに関してファンからの意見聴取を求める修正案が議論されました。しかし、この修正案は最終的に撤回されました。

背景と修正案の提案

この修正案は、イギリスの「ギャンブル改革議員連盟」の議長であるバース卿(Lord Foster of Bath)によって提出されました。バース卿は、ギャンブル広告やスポンサーシップの多さについてファンから寄せられる懸念を指摘し、これらの問題を法案に組み込むべきだと主張しました。

プレミアリーグの自主規制

2023年4月には、プレミアリーグのクラブが2025/26シーズン終了までにユニフォームのフロント部分へのギャンブルスポンサー広告を禁止することを決定しています。しかし、9月の調査では、半数のクラブが未成年者をターゲットにしたり、未成年者が登場する広告についての自主規制に従っていないことが明らかになりました。また、ギャンブル依存対策団体のGambleAwareが6月に行った調査によると、73%のフットボールファンがギャンブル広告とスポンサーシップの量に懸念を示しています。

議論と反対意見

修正案の提案では、ギャンブルが公衆衛生の問題であるとして、一定の介入が必要だという立場が取られました。一方で、修正案に反対する意見もあり、ギャンブルは個人の選択であることや、特に下位リーグのクラブにとってスポンサー収入が重要であることが理由として挙げられました。

修正案の撤回

議会での議論は短時間で終わり、最終的にバース卿は修正案を撤回しました。ただし、バース卿は将来的にこの修正案が再び提案され、改めて議論されることを望むと述べています。


この法案をめぐる議論は、スポーツにおけるギャンブルの影響や広告の在り方について、今後も注目を集めそうです。

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